[ワシントン 18日 ロイター] - 米財務省は18日、ベネズエラのマドゥロ政権に対する圧力を高めるため、トランプ政権が同政権の最大の支援者と見なすロシアの石油大手に対する制裁措置を導入した。
制裁措置はロシア石油最大手ロスネフチ (MM:ROSN)のジュネーブに本拠に置く子会社、ロスネフチ・トレーディング、および同社のカシミロ取締役会長兼社長の米国内の資産を凍結するもの。ロスネフチ・トレーディングと取引を行っている企業に対し、取引の縮小に向け90日間の猶予を与えるとした。
米国のベネズエラ担当特使、エリオット・エイブラムス氏によると、ロスネフチ・トレーディングはベネズエラ産原油の約70%を取り扱っている。
ロシアはベネズエラのマドゥロ政権に対する最後の貸し手となっており、2006年以降、ロシア政府とロスネフチは合計で少なくとも170億ドルの融資と信用の提供を行った。
米政府の制裁措置について、ロスネフチはコメントを控えている。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200218T215236+0000