[ワシントン 25日 ロイター] - 米政府は25日、アフガニスタン政府がガニ大統領の2期目就任を延期することに同意したと明らかにした。米政府はアフガン大統領選で、ガニ氏の勝利も、同氏と争ったアブドラ行政長官の勝利も認めていない。
反政府武装勢力タリバンと米国は、今週末にアフガンからの米軍撤退を巡る合意に署名する予定。大統領就任の延期により、米国主導の和平プロセスを脅かしかねない政治危機を解決する時間を確保できる可能性が生まれる。
アフガニスタンの独立選挙委員会(IEC)は18日、昨年9月28日の大統領選の最終結果としてガニ大統領が再選したと発表した。得票率は、ガニ氏が50.64%、アブドラ氏は39.52%だった。
アブドラ氏はこの結果の受け入れを拒否して勝利を宣言、独自に政権を樹立するとしていた。
ただ同氏の広報担当者は25日、ロイターの電話取材に対し、「和平プロセスを支援するため」、就任式は2週間延期されると話した。
ガニ氏の報道官はコメントを控えた。