[ヌルスルタン 10日 ロイター] - カザフスタン中央銀行は10日、政策金利を9.25%から12.0%に引き上げた。ドサエフ総裁は、原油価格の急落を受け、通貨テンゲに対する下落圧力やインフレリスクが生じたためと説明した。
同中銀は、政策バンドもプラスマイナス100ベーシスポイント(bp)から同150bpに拡大した。総裁は政府の会合で、市場の安定確保に向け、外国為替市場に介入し、追加措置を講じる用意があると表明した。
また、主要輸出品目である原油の価格急落により、経常収支が一段と悪化する可能性があるとの見解を示した。昨年の経常収支は55億ドルの赤字だった。
同じ会合で、マミン首相は国営企業について、債務の履行が求められていない限り、外貨購入を禁止すると述べた。
中銀の利上げにもかかわらず、10日の国内市場でテンゲは2.9%下落し、1ドル=394テンゲを付けた。出来高は3億2000万ドルと8カ月ぶりの高水準。