[ストックホルム 4日 ロイター] - スウェーデンのロベーン首相は4日、新型コロナウイルス流行を受けたで国内の旅行制限を13日から解除すると発表した。症状のない国民は別荘への旅行や親族の訪問が許される。
ロベーン首相は、旅行制限がコロナ感染拡大抑制で必ずしも効果的な方策ではないと強調。同時に旅行制限の解除が「危険の終息を意味していない。生活が元の状態に戻るわけではなく、他の制限は維持される」ともくぎを刺し、コロナ感染状況が再び悪化すれば「新たな制限を実施する」と述べた。
旅行に際しては、公共交通機関などでのソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)規定は維持されるとも強調した。
また、政府の主任疫学者アンデルス・テグネル氏は「感染者が再び増加することが想定される」とし、社会的距離を維持するよう呼び掛けた。
スウェーデンでは新型コロナ対応で、都市封鎖(ロックダウン)は実施せず、国民の自主的な社会的距離の実践や衛生対応に頼る方針を維持。不要な旅行は自粛するよう要請していたものの、大半の学校やビジネス、レストランなどの営業は通常通り続いてた。
スウェーデンでの新型コロナ感染者数は累計4万1883人、死者は4562人と、他の北欧諸国よりも多い。