[台北 20日 ロイター] - 台湾当局は、中国の愛奇芸(アイチーイー) (O:IQ)や騰訊控股(テンセント) (HK:0700)が運営する動画配信サービスの域内での販売を制限する方針だ。ただ、サービスの利用は禁止しない考え。
台湾の経済部(経済省に相当)は18日遅く、9月3日以降、台湾企業が中国の動画配信サービスを販売したり、販売代理店となることを禁じると発表。
経済部によると、愛奇芸は2016年に台湾での子会社設立に向け認可を申請したが、中国企業による台湾での動画配信サービスの運営は認められていないため、却下されたという。
しかし、通信などを監督する国家通訊伝播委員会(NCC)は、中国の動画配信サービスを全面的に禁止するわけではないとした。
NCCの翁柏宗・副主任委員はロイターに「視聴は依然可能で、海外で会員料金を支払える」と述べた。
「騰訊視頻(テンセント・ビデオ)」を運営するテンセントはコメントを控えた。中国検索大手の百度(バイドゥ) (O:BIDU)傘下の愛奇芸は、後ほど文書を出すとした。