[ワシントン 2日 ロイター] - 米司法省は2日、中国系の対話アプリ「微信(ウィーチャット)」のダウンロード禁止を差し止めた連邦地裁の判断を不服として、連邦高裁に上訴したことを明らかにした。
米政府は、アップル (O:AAPL)とアルファベット傘下のグーグル (O:GOOGL)に対し、米国内でのウィーチャットのダウンロードを禁じる措置を打ち出していたが、連邦地裁は先月19日、政府の措置を一時的に差し止める命令を下していた。
ウィーチャットを運営する中国の騰訊控股(テンセント・ホールディングス) (HK:0700)のコメントは取れていない。
司法省は、連邦地裁の判断について「行政府が米国の国家安全保障と外交政策にとって脅威だと判断したモバイルアプリであるウィーチャットの無制限な利用を継続するものだ」と批判。
ウィーチャットの利用禁止に反対している「米ウィーチャット利用者連合」の弁護士は2日、「こうした前例のない禁止措置を正当化する納得のゆく国家安全保障上の理由が説明されていない」とし、今後も禁止措置に反対していく方針を示した。
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