[11日 ロイター] - バイオ医薬大手の米モデルナ (O:MRNA)は11日、同社が開発する新型コロナウイルスワクチンの後期臨床試験(治験)に関する初期データを月内に公表する見込みだと明らかにした。
バンセル最高経営責任者(CEO)はクレディ・スイス主催のイベントで、米国食品医薬品局(FDA)はワクチンの有効性について少なくとも50%と基準を設けているが、同社のワクチンの効果がどの程度かはまだ分からないと述べた。
こうした中、国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は、モデルナの後期治験データが、数日から1週間余りの間に出そろう可能性もあると指摘。効果については、米ファイザー (N:PFE)製のワクチンと「ほぼ同一」であるため、高い効果が示されてもおかしくないとし、予防効果は「95%かもしれないし、90%か96%、あるいは89%かもしれないが、そのぐらいの効果はある」とした。
ファイザーは9日、独バイオ医薬ベンチャーのビオンテック (O:BNTX)と共同開発する新型コロナワクチンの治験で90%を超える効果があったと発表した。