[モスクワ 17日 ロイター] - ロシア銀行最大手ズベルバンク (MM:SBER)は17日、同国は今年、サイバー犯罪により440億ドルの経済損失を被るとの推計を発表した。
新型コロナウイルス感染拡大に伴うロックダウン(都市封鎖)と衛生関連の規制から、世界的に実店舗への来客数が減少し、取引方法が現金からオンラインにシフトする中、サイバーセキュリティに対する懸念が増大している。
ズベルバンクは、2021年にはサイバー犯罪による経済損失が倍増する可能性があるとしている。
同行のスタニスラフ・クズネツォフ取締役会副会長は、「われわれは、1日平均260億件のサイバーセキュリティー事案に対応しなければならない」と述べた。
同行は昨年、顧客データの流出を経験しており、国際刑事警察機構(インターポール)や、国際的な資金決済ネットワークである国際銀行間通信協会(SWIFT)、その他の組織と、サイバー犯罪対策に関する知識と経験を共有していると説明した。
10月に公表された内務省のデータによると、ロシア国内の銀行のカードに関連した犯罪は今年、500%増加している。
ズベルバンクは、サイバー攻撃の撃退に100%成功しているとしている。
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