[キト 7日 ロイター] - 7日に実施されたエクアドル大統領選挙では、コレア前大統領の後継者、アンドレス・アラウス元知識・人的能力調整相(36)が優勢となり、4月の決選投票に進む見通しとなった。後を追う環境活動家のジャク・ペレス氏(51)と保守派で元銀行頭取のギジェルモ・ラソ氏(65)は僅差で、どちらが決選投票に進むかはまだ明らかでない。
中央選挙管理委員会の幹部によると、一部の出口調査に基づく得票率速報はアラウス氏が31.5%、ペレス氏が20.04%、ラソ氏が19.97%。ただ、同委員会のウェブサイトでは、東部標準時午後10時(日本時間8日正午)現在の開票率は17%程度にとどまっている。
社会福祉中心か市場経済重視かを選ぶ今回の大統領選では、ペレス氏が予想外の粘りを見せ、台風の目となった。
決選投票を回避するには、アラウス氏が有効票の50%以上を獲得するか、2位候補に10%ポイント超の差をつけて全体票の40%を獲得する必要がある。
2017年に就任した現職のモレノ大統領は2期目への出馬を見送った。同大統領は経済・財政再建を目指して市場経済を重視する政策を取ったが、2019年には燃料価格の高騰に抗議するデモが暴徒化するなど成果を出せていない。