[カブール 18日 ロイター] - アフガニスタン外務省は18日、駐パキスタン大使の娘の拉致事件を受け、同大使と外交官らをパキスタンの首都イスラマバードから本国に呼び戻したと明らかにした。
大使の娘は16日、帰宅途中に何者かに拉致され、数時間拘束された後、解放された。娘は負傷し、手首と足首に縛られた跡が残っていた。パキスタン当局は事件を捜査中としている。
アフガン外務省は声明で、犯人らが逮捕・処罰され、安全上の脅威が完全になくなるまで大使と外交官を本国にとどめると表明した。
一方、パキスタン外務省は声明で、アフガン政府の決定は「遺憾だ」とし、再考を求めた。
パキスタン内相は17日、カーン首相がこの拉致事件への対応を最優先課題とし、48時間以内の犯人逮捕を望んでいると語った。
パキスタンは米軍撤退後のアフガンの和平実現に向けて重要な役割を担うとみられているが、両国の関係は長年にわたり冷え込んでいる。