[パリ 15日 ロイター] - フランスのマクロン大統領はロシアのプーチン大統領と電話会談を行い、ベラルーシ西部のポーランドなどとの国境に多数の移民が押し寄せている問題で、緊張緩和が必要との見方で一致した。ただこの危機を引き起こした原因については見解が分かれた。仏当局者が15日、明らかにした。
移民の多くはイラクとアフガニスタンからの人たちで、今年に入ってから欧州連合(EU)加盟国でベラルーシと国境を接するリトアニア、ラトビア、ポーランドとの国境付近に押し寄せ始めた。
マクロン大統領の側近によると、1時間45分に及んだ電話会談でプーチン氏は「何よりも先ず、道具として利用されている移民の尊厳を守るために、この危機を終わらせる必要がある」と理解を示した。
マクロン氏はロシアがウクライナとの国境付近で軍を展開させていることに強い懸念を表明。ウクライナの主権と領土を守る用意があると伝えたほか、移民が押し寄せているポーランドとも連帯すると表明した。