[サンパウロ 15日 ロイター] - 15日に発表された10月2日のブラジル大統領選挙で誰に投票するかを問う最新調査で、左派ルラ元大統領が44%と、現職の右翼ボルソナロ大統領の32%を12ポイント上回った。世論調査IPECが大統領選の投票意向について、同社として初の全国調査を実施した。
2人が決選投票(30日)に進んだ場合については、ルラ氏が51%と、ボルソナロ氏の35%より16ポイント優勢になった。
調査は12─14日に2000人を対象に実施した。
ボルソナロ氏が巻き返しのため低所得層向け給付金増額に動き、国営石油ペトロブラスに燃料価格引き下げの圧力をかけていることで、7月の他社調査ではルラ氏のリードが縮小。地域別ではサンパウロで両者が並ぶなどの結果も出ている。
IPEC調査でもボルソナロ氏への支持を問う質問では29%が支持とし、昨年12月調査の19%より上昇。ボルソナロ政権を「ひどい」あるいは「悪い」と見る割合は55%から43%に低下した。ただ、ボルソナロ氏の統治手法については、賛成しない率がなお57%と高く、支持するとしたのは37%にとどまった。
投資銀行BTGが委託しこの日発表された別の調査では、ボルソナロ氏はさらに支持率が4ポイント下がって、ルラ氏に11ポイントの差を開けられた。決選投票についてはルラ氏のリードが前回調査の12ポイントから15ポイントに広がった。