[ダボス(スイス) 17日 ロイター] - 欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は17日、イランのイスラム革命防衛隊(IRGC)が国内で「基本的人権を踏みにじっている」として、テロ組織リストに加えることを支持すると述べた。
イラン核交渉再開の取り組みが停滞する中、同国とEU諸国との関係はここ数カ月に悪化。イラン政府が複数の欧州市民を拘束する一方、EUはイランによる反政府抗議活動の弾圧継続に批判を強めている。
フォンデアライエン氏は世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)の合間、「イラン政府の反応は残虐で、基本的人権を踏みにじっている」と記者団に述べた。
EUはイランによる弾圧行為とロシアへの兵器供給に対し、追加制裁を検討中。外交筋は、IRGCのメンバーらが来週にも新たに制裁対象に指定されると明らかにしている。
ただ一部EU加盟国は、IRGC自体のテロ組織指定まで踏み込むよう求めている。英国も数週間以内に決定を下すとみられている。