25日の原油価格は下落している。米国は24日、イランによる米ドローンの撃墜への対抗措置として、イランに対する追加制裁を発表した。
日本時間午後4時24分における米WTI原油は0.29%安の57.73ドル、ブレント原油は0.51%安の63.85ドルとなっている。
ドナルド・トランプ米大統領はイランへの追加制裁を発表したものの、原油価格は下落に転じている。
トランプ大統領は取材に対して「イランが危険な行動を放棄するまで、米国は圧力を掛け続ける」と語った。そして「我々はイランとの衝突を望んでいない」と付け加えた。
またトランプ氏は、イランとの緊張を緩和するために交渉する準備があると述べた。
「トランプ氏はイランに対して飴と鞭で接しようとしている。トランプ氏は週末、イランが交渉に応じない場合、これまでにない程破滅的な経済に陥ると警告していた」とインベスティング・ドットコムのシニアコモディティアナリストであるバラーニ・クリシュナン氏は述べた。
米政府はホルムズ海峡付近でのタンカーに対する攻撃を非難しており、イランと米国間での緊張は高まっている。
両国間での緊張が続く中、原油価格は6月中旬以降で約13%上昇している。原油価格の高騰により、世界中で円滑なエネルギーの供給が損なわれる懸念がある。
一方、6月28、29日に開催されるG20首脳会談では、トランプ大統領と中国の習近平国家主席との会談が焦点となるだろう。
両国は世界最大の原油輸入国である。
また、7月に行われるOPEC総会は原油市場にとって新たな材料となる可能性がある。