[ハミルトン(オハイオ州) 6日 ロイター] - バイデン米大統領は6日、選挙の激戦州の1つであるオハイオ州を訪れ、米製造業が盛り返していることを強調した。さらに、米製造業への投資を拡大する超党派イノベーション法案を可決するよう議会にアピールした。
米労働省が6日発表した4月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比42万8000人増加し、市場予想を上回る堅調な伸びとなった。製造業の雇用者は5万5000人増と、前月の4万3000人から伸びが拡大した。
バイデン大統領は、シンシナティ近郊の金属メーカー製造工場を視察後、この15カ月での製造業の雇用の伸びが過去15年で最大になったと指摘。「経済成長を加速させるために製造業の雇用は重要だ。輸出を後押しし、イノベーションを促進する可能性もある」と語った。
さらに「パンデミック(世界的大流行)やロシアのプーチン大統領によるウクライナの戦争による経済危機によって、海外への過度の依存による脆弱性が浮き彫りになった」とし、米国内における製造施設の拡大は重要と強調した。