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ミルボン Research Memo(5):2019年12月期を最終年度とする中期事業構想の実現に取り組む

発行済 2016-03-07 16:12
更新済 2016-03-07 16:33
ミルボン Research Memo(5):2019年12月期を最終年度とする中期事業構想の実現に取り組む
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■中期事業構想の概要と進捗状況 (1)中期事業構想の概要 ミルボン (T:4919)は2015年12月期を初年度とし2019年12月期を最終年度とする、5ヶ年中期事業構想(中期経営計画)を策定し、その実現に向けて取り組んでいる。
これは“『美しさを拓く。
』Find Your Beauty”をスローガンに掲げ、「アジアNo.1」かつ「世界ベスト5」の実現を目指すというものだ。
同社は、「世界No.1のグローバルプロフェッショナルメーカーを目指す」という長期グローバルビジョンを掲げており、今中期事業構想はそこに至る過程の重要なステップという位置付けだ。
今中期事業構想の業績目標として、2019年度の売上高35,000百万円、営業利益7,000百万円を掲げている。
新中期事業構想の「5つのポイント」を見ると、長期的に「世界No1」を目指すという観点から、“グローバル”という言葉が強調されていることがわかる。
今中期事業構想においては海外展開の土台作りを行うことが最大の目標だ。
地域的には、現在同社は韓国、中国、台湾、香港の東アジア、マレーシア、インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナムの東南アジア、そして米国、トルコの欧米など主要3地域を中心に海外展開をしている。
今中期事業構想では、これら3地域で代理店網を整備し、知名度を高め、各国市場を深掘りし、売上げの拡大だけでなく全地域での黒字化を目指している。
一方で、国内市場での成長追求も忘れてはならないポイントだ。
2014年12月期実績と2019年12月期業績計画を比較したとき、成長率が高いのは海外売上高だが、増収額の比較では国内売上高が5,888百万円、海外売上高が3,887百万円と、国内売上高の増収額が多くなっている。
国内市場は人口減少や少子高齢化などの現実から市場が縮小する一方のような印象があるが、同社の事業にとっては当面、国内市場は拡大期にあると期待できる。
加えて同社の国内シェア拡大の余地も大きく、2016年の施策は、まさにここに切り込む計画だ(詳細は後述)。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

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