こんにちは、フィスコリサーチレポーターの三井智映子です。
資産運用の基礎知識を一緒に学んでいきましょうというこの連載、
今回は私よりも若い世代、現役の女子大学生の人たちをゲストに迎えて、そうした最新の投資商品の存在も含めて、社会人になる前に知っておくべきお金の付き合い方や、お金についての教養、そしてそのためにまずは投資を始めることの優位性などを、彼女たちからの疑問、質問に答えながら、お伝えしていこうと思います。
さて早速今回もらった疑問に答えていきたいと思います。
「THEO[テオ]の無料診断を使ってみました」
そう、THEO[テオ]は無料ですぐに運用プランを調べてみることができるのです。
では、入力するところは何を選んだのか見てみましょう。
「入力で選んだのは、私はいま「20歳」です。
私には、資産運用の経験が「ほとんどありません」
資産運用では、元本の安全性を「重視せず、高い収益を目指します」
投資した資産が値下がりしたら「 値上がりを期待し、買い増します」
インフレが起きて、手持ち資産が目減りする心配を「それほどしていません」
と入力しました。
すると、診断結果は「値上がり益重視」となりました」
ふむふむ。
そこまでは問題なくできたわけですね。
「まず値上がり益、というのが曖昧なのですが…値上がりした利益ということでしょうか?」
その通り。
投資、たとえば株式投資では、株価が上がれば売って差額を利益とすることができますね。
これが値上がり益です。
また下がっている時に空売りをしても利益を得られます。
こうした利益をキャピタルゲイン(売買益)といいます。
その反対がインカムゲインで、銀行預金する際の利息、株式投資における配当金、投資信託の収益分配金などがこれに当たります。
安定的・継続的に入ってくる収益ですね。
値上がり益重視ということは「割と攻め!」といえると思います。
「そして、その結果出てきたポートフォリオ、というのがそもそもわかりません。
ポートフォリオってなんですか?」
確かにポートフォリオって普段は使わない言葉ですよね。
投資する商品の組み合わせを作る、というのがポートフォリオという考え方です。
「もっと詳しく知りたいです!」
ポートフォリオに大事なのが分散投資です。
分散投資というのは資金を複数の金融商品に「分散」して「投資」することです。
この分散投資のメリットは、投資リスクも分散することができるということなんです。
一つの金融商品に全ての投資資金を投資した場合、思惑通りに利益が出れば大きな利益になりますが、思惑と逆方向になってしまうと大切な資産が大きく目減りすることも考えられますよね?
分散投資の基本は、「商品」と「地域」を分けることです。
商品の例を挙げると、外貨、国債、株式、投資信託などがあります。
また、地域は日本のみならず海外にも分散投資すべきだということです。
例えば商品の組み合わせで日本の株式と債券の場合、景気がいいときは国内株式が強くなることが多く、景気が悪いときは債券が支えてくれるということが想定される組み合わせといえます。
また、新興国の通貨を保有するなら、ドルとオセアニアの通貨を組み合わせてみる…など、
同じ商品の中でも国を分けることでリスクを軽減できるでしょう。
商品と地域、両方分ける組み合わせでしたら、日本の株式と外国債券は逆の値動きをすることも多々ありますので、国内株式が値下がりしてしまった時に外国債券が値上がりしていればその利益で損益がカバーできることが狙える組み合わせです。
このように商品や地域を「分散」して投資することで、投資リスクを減らしての運用が可能となります。
組み合わせ次第でリスクを軽減できるわけです。
そしてリスクを最小限にする組み合わせを作るのがポートフォリオという考え方です。
「ポートフォリオがなぜ大切なのかわかった気がします!で、その内容ですけど投資最適債権って…」
ちょっと待ってー!今日はここまで。
投資最適債権など続きはまた次回。
皆さまも次回の連載までにまずTHEO[テオ]で運用プランを調べてみてくださいね!
三井智映子と学ぶ「資産運用のABC」は、資産運用の基礎を三井智映子の見解でコメントしています。
フィスコリサーチレポーター三井智映子