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大幸薬品 Research Memo(1):17/3期3Qは大幅増益を達成インフルエンザ流行等を背景に感染管理事業が好調

発行済 2017-03-21 07:45
更新済 2017-03-21 08:00
大幸薬品 Research Memo(1):17/3期3Qは大幅増益を達成インフルエンザ流行等を背景に感染管理事業が好調
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■業績動向

大幸薬品 (T:4574)は、「正露丸」「セイロガン糖衣A」を中心とする医薬品事業と、ウイルス除去・除菌・消臭製品「クレベリン」シリーズを中心とした感染管理事業を展開している。


● 2017年3月期第3四半期の業績概要
2017年3月期第3四半期(2016年4月−12月)は、売上高が6,058百万円(前年同期比0.7%減)、営業利益が1,759百万円(同37.1%増)、経常利益が1,636百万円(同24.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益が1,251百万円(同61.6%増)となった。
売上高は前年同期並みだったが、各利益において大幅な増益となった。


売上高に関しては、事業別に明暗が分かれる。
国内医薬品事業は、止瀉薬(ししゃやく、下痢止め薬)市場の停滞傾向、期初の流通在庫高による出荷減少、競合他社製品の台頭等によるシェア減少、樋屋奇応丸ブランドの販売契約終了等が影響し売上を落とした。
海外医薬品事業は、中国への輸出に必要なライセンス更新に伴う一時的な出荷停止、香港への中国からの観光客減少等により大幅減収となった。
なお、中国への出荷再開は第4四半期になるもようだ。
感染管理事業は、季節性インフルエンザやノロウイルスによる感染性胃腸炎等の感染症の流行を背景として、一般用製品を中心に出荷が増加した。
さらに、新製品「クレベリン×ベアブリック」の発売に加え、業務用製品の出荷増もあり、感染管理事業は対前年同期比59.9%と大幅増となった。
二酸化塩素製品市場が前年同期比18%※増に対して、同社クレベリン製品の店頭販売額(POS)は同26%※増で推移しており、トップブランドとして市場シェアをさらに高めたことがうかがえる。


※同社調査データ

売上総利益は主に円高による影響で減少したが、販管費が前年同期比17.3%減の2,636百万円と減少したために、大幅な営業利益の増加となった。
効果的な広告宣伝の実施を目的としてTVCMを減らしWEB媒体にシフトしたことの結果、広告宣伝費は同49.9%減の408百万円となった。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)

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