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全面安商状のなか、値動きが軽く需給状況も良好な銘柄に資金集中

発行済 2016-01-14 12:10
更新済 2016-01-14 12:33
全面安商状のなか、値動きが軽く需給状況も良好な銘柄に資金集中
 日経平均は大幅に下落。
647.55円安の17068.08円(出来高概算12億1000万株)で前場の取引を終えた。
13日の米国市場では原油先安感が根強く、NYダウは364ドル安と大幅に下落。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比490円安の17210円だった。
これにさや寄せする格好から幅広い銘柄に売りが先行すると、日経平均は前日の上昇部分を帳消しにした。
 その後も中国・上海市場の下げが投資家のセンチメントを悪化させており、模様眺めムードの中、インデックス売買によって下げ幅を拡大。
一時17004.12円と17000円割れ寸前まで下げ幅を広げている。
東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1800を超えており、全体の9割を超えている。
セクターでは33業種全てが下げており、鉱業、医薬品、卸売、保険、石油石炭が4%を超える下落となった。
 日経平均は節目の17000円割れは回避しているものの、中国や原油相場の動向を睨みながらの展開のため、たとえ節目を割り込んだとしても外部要因次第といったところであろう。
押し目買い等が入りづらい需給状況の中でインデックス売りや換金売りに押されているため、トレンドが強く出やすい状況である。
そのため、値ごろ感や昨年9月安値とのボトム形成といったチャートでの押し目買いポイント等なども意識されやすいが、明確な底入れを確認したいところであろう。
 物色は個別に材料が出ている銘柄での値幅取り狙いが中心になりやすい。
テーマ物色もみられるが、物色対象の広がりに期待しづらいため、値動きが軽く需給状況も良好な銘柄に、より集中することになりそうだ。
(村瀬智一)

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