[キンシャサ 27日 ロイター] - 中国の建設会社、中国水利水電建設と中国中鉄は27日、コンゴ民主共和国のシコミン銅・コバルト合弁事業を巡る合意の一環として、インフラプロジェクトに最大70億ドルを投資すると発表した。
現在の出資比率を維持することで両社とコンゴ側が合意した。一方、中国2社は年1.2%のロイヤルティーをコンゴ政府に支払う。
コンゴのチセケディ政権はカビラ前大統領が両社と結んだ合意の見直しを行ってきた。この合意で中国企業側は、コンゴ国有鉱山会社ジェカミンとの合弁会社の株式68%を取得するのと引き換えに道路や病院などを建設することに同意していた。
中国側はインフラ建設への30億ドル拠出を約束したが、コンゴ政府の監査機関IGFは昨年、200億ドルへの引き上げを求めた。
IGFトップは今回の合意について、双方に利益をもたらすと述べた。
コンゴは電気自動車(EV)や携帯電話用電池の主要材料であるコバルトの生産量が世界最大で、銅生産でも世界3位。同国の鉱業部門は中国企業がほぼ支配している。