16日、ビットコインは8200ドルを超えるほど勢いを増している。時価総額は昨日の2444億ドルから2610億ドルへ増加している。
ビットコインは午後4時18分現在1.03%高の8,073.4ドルで取引されている。同通貨は上昇基調にあり、昨日には年初来最高値の8306.8ドルを記録した。1月の4000ドル弱から今週の8200ドル強までおよそ2倍となる値上がりを見せている。
イーサリアム は13.51%高の264.57ドル、XRPは5.5%高の0.45115ドル、ライトコインは8.43%高の100.635ドルで取引されている。
ビットコインの再上昇には、仮想通貨が資産として成熟してきた事が背景として存在する。
15日、ブルームバーグはウェブインテリジェンスプラットフォーム「Indexica」によるレポートを引用した。同レポートでは、より多くの金融の専門家や研究者がビットコインについて考えるようになり、伝統的金融機関もより真剣に向き合うようになってきている等仮想通貨の時代が到来したと述べられている。
同レポートでは、ビットコインの反発に3つの理由があると述べられている。1つがデジタルトークンに関する話題が高度化してきていること。2つ目が詐欺に関する心配が減少してきている事。そして3つ目がビットコインに関する言説が、過去より未来について議論するものが多くなってきているという事だ。
米国証券取引委員会(SEC)がビットコインETF認可に関する判断の延期を発表した事も、市場の注目を集めた。
5月14日、SECはBitwise Asset Management社のビットコインETFの認可に対する判断に関して、2度目の延期を行ったと発表した。当初、Bitwise社が2月に書類を提出してから45日間で判断が下される予定だった。
Bitwise社のビットコインETFは、多数の仮想通貨取引所から価格を参照するという点で市場の値動きをより反映し、他の商品と差別化されていると言われる。