Nathan Layne
[コーラルビル 13日 ロイター] - 2024年米大統領選に向けた共和党の候補指名争いで首位を走るトランプ前大統領は13日、当選すれば、途上国の気候変動対策を支援する国際基金に30億ドルを拠出する現政権の方針を破棄すると表明した。
ハリス副大統領は今月、第28回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP28)で、「緑の気候基金」に30億ドルを拠出すると発表した。拠出には議会の承認が必要となる。
トランプ氏はバイデン政権の再生エネルギー投資に対する批判を選挙運動の中心に据えている。
この日はアイオワ州で行ったイベントで、他国への「気候賠償」には反対だと述べた。トランプ陣営関係者はこの発言について、緑の気候基金に対する30億ドルの拠出表明に言及したものだと確認した。
トランプ氏は「私が大統領に返り咲いた際には、全ての気候賠償支払いを直ちに取りやめる」とし、バイデン政権が支払った資金があれば「取り戻す」と述べた。