■中期経営計画『Project “C”』と成長戦略の進捗状況
3. ルネサスイーストン (T:9995)の新規ビジネスの業容拡大
新規ビジネスとはルネサスエレクトロニクスと日立グループからの仕入製品以外のビジネスのことを言い、CSB(Customer Satisfactory Business)と同義だ。
新規ビジネスの拡大すなわちCSB製品の売上拡大も、前中期経営計画から引き続いての重要な成長戦略だ。
CSB製品拡大を目指す背景には、1)ルネサスエレクトロニクスの事業ポートフォリオ改革を補う、2)収益性の改善、3)ルネサスエレクトロニクス、日立グループへの依存度を低下させ収益安定性を向上させるなど様々な要因がある。
CSB製品においても販売活動ではデザイン-インが基本となるのはルネサスエレクトロニクス製品の売り込みと同様だ。
2017年3月期はEnOceanの無線モジュールが老人ホームの見守りシステムに採用されたケースや、(株)正興電子のシャッター液晶がアミューズメント機器向けに採用されたケースなどのデザイン-インが行われた。
これらの結果、2017年3月期第2四半期のデザイン-イン金額は140億円となった。
今下期は160億円を計画しており、2017年3月期通期では300億円を予定している。
期初時点では今通期のデザイン-イン金額を200億円と計画していたため、今期に入って実績が予想を大きく上回ってきたことになる。
2016年3月期実績は153億円だったため、ほぼ倍増の勢いだ。
CSB製品の売上高は、2017年3月期は14,700百万円を計画している。
期初時点では14,400百万円を予想していたため、300百万円ほど上方修正された形だ。
内容的には光部品や表示デバイス、パーツなどが伸びている状況だ。
CSBの拡大はルネサスエレクトロニクス製品の売上拡大と並ぶ、重要な成長戦略の1つだ。
今期のデザイン-イン金額の大きな伸長は、来期以降のCSB製品の売上高拡大につながると期待される。
同社はルネサスエレクトロニクス製品の売上げの絶対額を伸ばしながらも、全社売上高に占める割合は70%程度に抑えて、収益安定性を高めたいという考えを有している。
その実現のためにもCSB製品売上高の一段の成長が待たれるところだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
3. ルネサスイーストン (T:9995)の新規ビジネスの業容拡大
新規ビジネスとはルネサスエレクトロニクスと日立グループからの仕入製品以外のビジネスのことを言い、CSB(Customer Satisfactory Business)と同義だ。
新規ビジネスの拡大すなわちCSB製品の売上拡大も、前中期経営計画から引き続いての重要な成長戦略だ。
CSB製品拡大を目指す背景には、1)ルネサスエレクトロニクスの事業ポートフォリオ改革を補う、2)収益性の改善、3)ルネサスエレクトロニクス、日立グループへの依存度を低下させ収益安定性を向上させるなど様々な要因がある。
CSB製品においても販売活動ではデザイン-インが基本となるのはルネサスエレクトロニクス製品の売り込みと同様だ。
2017年3月期はEnOceanの無線モジュールが老人ホームの見守りシステムに採用されたケースや、(株)正興電子のシャッター液晶がアミューズメント機器向けに採用されたケースなどのデザイン-インが行われた。
これらの結果、2017年3月期第2四半期のデザイン-イン金額は140億円となった。
今下期は160億円を計画しており、2017年3月期通期では300億円を予定している。
期初時点では今通期のデザイン-イン金額を200億円と計画していたため、今期に入って実績が予想を大きく上回ってきたことになる。
2016年3月期実績は153億円だったため、ほぼ倍増の勢いだ。
CSB製品の売上高は、2017年3月期は14,700百万円を計画している。
期初時点では14,400百万円を予想していたため、300百万円ほど上方修正された形だ。
内容的には光部品や表示デバイス、パーツなどが伸びている状況だ。
CSBの拡大はルネサスエレクトロニクス製品の売上拡大と並ぶ、重要な成長戦略の1つだ。
今期のデザイン-イン金額の大きな伸長は、来期以降のCSB製品の売上高拡大につながると期待される。
同社はルネサスエレクトロニクス製品の売上げの絶対額を伸ばしながらも、全社売上高に占める割合は70%程度に抑えて、収益安定性を高めたいという考えを有している。
その実現のためにもCSB製品売上高の一段の成長が待たれるところだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)