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後場に注目すべき3つのポイント~米中合意期待高まるが上値重く

発行済 2019-04-05 12:43
更新済 2019-04-05 13:01
後場に注目すべき3つのポイント~米中合意期待高まるが上値重く
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5日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は3日続伸、米中合意期待高まるが上値重く・ドル・円は111円台後半で底堅い動き・値上がり寄与トップは、ファナック (T:6954)、同2位は日東電工 (T:6988)■日経平均は3日続伸、米中合意期待高まるが上値重く日経平均は3日続伸。

69.42円高の21794.37円(出来高概算5億5000万株)で前場の取引を終えている。

4日の米株式市場はNYダウが166ドル高と続伸する一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は6日ぶりに小幅安するなど高安まちまちだった。

トランプ大統領が中国の劉鶴副首相と会談し、通商問題を巡る両国の合意への期待が一段と高まった。

ただ、翌日の3月雇用統計発表を控え様子見ムードも見られた。

円相場は1ドル=111円台後半と弱含みで推移しており、本日の日経平均はNYダウの上昇や円安を好感し18円高からスタートすると、朝方には21839.18円(114.23円高)まで上昇する場面があった。

ただ、上値では利益確定の売りが出て伸び悩み、プラス圏でもみ合う場面が続いた。

東証1部の値上がり銘柄は全体の5割強となっている。

個別では、任天堂 (T:7974)、トヨタ自 (T:7203)、ZOZO (T:3092)、東エレク (T:8035)などが堅調。

ソニー (T:6758)や安川電 (T:6506)は2%超、楽天 (T:4755)は5%超上昇した。

楽天は投資先の米リフトについて、米著名投資家が上場前に保有株を売却していたことが明らかになったと伝わっている。

安川電は6日続伸。

LIXIL G (T:5938)は経営トップ人事を巡る臨時株主総会に関する一部報道を受けて買われ、ラウンドワン (T:4680)は堅調な月次売上推移が好感された。

また、好決算のアダストリア (T:2685)や業績上方修正のレノバ (T:9519)などが東証1部上昇率上位に顔を出した。

一方、ソフトバンクG (T:9984)、ファーストリテ (T:9983)、キーエンス (T:6861)は小安い。

7&iHD (T:3382)は決算を受けて売りが先行した。

また、三協立山 (T:5932)などが東証1部下落率上位に顔を出した。

セクターでは、海運業、金属製品、電気・ガス業などが上昇率上位。

反面、水産・農林業、精密機器、小売業などが下落率上位だった。

米中貿易協議を巡っては、トランプ氏が劉氏と会談したうえで、中国と合意できた場合は首脳会談を開くと改めて表明しているという。

報道によれば、「(その可能性は)今後4週間以内に分かるだろう」などと述べているもよう。

また、中国の習近平国家主席も「米国での貿易協議で大幅な進展があった」などと発言したと伝わっている。

米中合意への期待が一段と高まり、東京市場では景気敏感株の買いが続く。

日経平均は3月4日に付けた取引時間中の年初来高値(21860.39円)に迫る場面もあった。

とはいえ、本日は中国市場が休場のため、取引時間中は一段の買い手掛かりに乏しい。

また米雇用統計の発表を控えた週末とあって、上値では利益確定の売りが出やすいだろう。

景気敏感株の買いとともに内需・ディフェンシブ株の売りが続くが、小売業のなかでも勝ち組と目されていた7&iHDで国内コンビニの頭打ち感が強まってきたことも気掛かりだ。

後場の日経平均はプラス圏のもみ合いが続き、こう着感を強めるとみておきたい。

■ドル・円は111円台後半で底堅い動き5日午前の東京市場でドル・円は底堅い動きを続けている。

日経平均株価は69.42円高で午前中の取引を終えたが、ドル・円は株高持続を意識して111円60から111円80銭まで買われており、111円70銭台で午前中の取引を終えた。

これまでのところ、リスク選好的なドル買いは縮小していないようだ。

ここまでのドル・円は111円60銭から111円80銭で推移。

・ユーロ・円は、125円23銭から125円50銭、ユーロ・ドルは、1.1219ドルから1.1229ドルで推移している。

■後場のチェック銘柄・窪田製薬ホールディングス (T:4596)、フェニックスバイオ (T:6190)など、9銘柄がストップ高※一時ストップ高・安(気配値)を含みます・値上がり寄与トップは、ファナック (T:6954)、同2位は日東電工 (T:6988)■経済指標・要人発言【経済指標】・日・2月家計支出:前年比+1.7%(予想:+1.9%)・日・2月現金給与総額:前年比−0.8%(予想:+0.9%)・日・2月実質賃金総額:前年比−1.1%(予想:+0.8%)【要人発言】・塚田国交副大臣「議員辞職の考えはない」・麻生財務相「副大臣の忖度で決まるような話ではない」・菅官房長官「国民栄誉賞見送り、イチロー氏本人の意思を尊重する」・15:00 独・2月鉱工業生産(前月比予想:+0.5%、1月:-0.8%)・16:30 英・3月ハリファックス住宅価格(前月比予想:-2.8%、2月:+5.9%)・中国、香港は清明節で休場

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