[ロンドン 20日 ロイター] - 大手金融機関や投資会社で構成するクレジット・デリバティブ決定委員会は20日、ロシアが今月4日に期日を迎えた2本の国債の元利払いを契約条件の米ドルではなくルーブルで行ったことは潜在的なデフォルト(債務不履行)に当たるとの判断を示した。
ロシアは外貨準備の利用が米財務省に制限されているため、ルーブルでの支払いを余儀なくされたと説明している。計6億4900万ドルの支払いには30日間の猶予期間が設けられており、5月4日に期限が到来する。
決定委がデフォルトと認定すれば、投資家の「保険」に相当するデリバティブ(金融派生商品)の「クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)」の補償金が支払われることになる。
JPモルガンは先週、ロシア国債のCDSの名目残高は34億3000万ドルとの推計を明らかにしている。