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回転利きづらく、内需系の押し目拾いに向かいやすいか

発行済 2016-06-30 12:12
更新済 2016-06-30 12:33
回転利きづらく、内需系の押し目拾いに向かいやすいか
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 日経平均は続伸。
127.98円高の15694.81円(出来高概算9億株)で前場の取引を終えている。
29日の欧米市場は軒並み強い値動きとなり、NYダウは連日で250ドルを超す上昇。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比170円高の15740円となり、これにさや寄せする格好から幅広い銘柄が買い先行となった。
ただし、寄り付き直後につけた15781.69円をピークに、その後は短期筋の利益確定の流れもあり、上げ幅を縮めている。
 東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。
規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれも上昇。
セクターでは証券、鉱業、その他金融、機械、ゴム製品、保険、ガラス土石、倉庫運輸、電気機器が堅調。
半面、水産農林、電力ガス、医薬品、パルプ紙、陸運、食料品が小安い。
 日経平均は連日でギャップ・アップとなったが、その後は上げ幅を縮めてきている。
自律反発の流れとはいえ、週明けからのリバウンドで日経平均は700円超の上昇となっており、利益確定も出やすいところであろう。
ただ、このところはお昼ごろから先物市場で強含み、後場一段高となる動きが続いている。
月末のドレッシング買い等の下支えも期待されやすく、底堅さは意識されそうである。
 物色としては足元で売り込まれていた銘柄やセクターへの買戻しがみられているが、昨日同様、トヨタ自 (T:7203)など自動車や銀行などは寄り付き水準を下回っており、回転が利きづらいため、次第に戻りの鈍さが嫌気されてくる可能性はありそうだ。
短期資金は値動きの軽い中小型株にシフトしやすいほか、内需系の押し目拾いに向かいやすいだろう。
(村瀬智一)

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