[台北 12日 ロイター] - 半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は12日、ソフトバンクグループ傘下の英半導体設計大手アームの新規株式公開(IPO)に最大1億ドル出資すると発表した。
アームのIPO時の株価に基づき1億ドルを上限に出資する案を取締役会が承認したとしている。
すでにアームの主要顧客である米アップル、エヌビディア、アルファベット、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)、インテル、韓国サムスン電子などがコーナーストーン投資家としてIPOに参加する予定。
TSMCの劉徳音会長は先週、アームへの出資を検討中だとしたうえで「アームはわれわれのエコシステム、技術、顧客のエコシステムにおける重要な要素だ。アームの成功、健全性を望んでいる。それが基本的な考えだ」と語っていた。
TSMCは12日、米半導体大手インテルからIMSナノファブリケーション・グローバル株式10%を最大4億3280万ドルで取得することで合意したことも明らかにした。インテルは、今回の保有株売却取引はIMSを約43億ドルと評価すると説明した。インテルはIMS株の過半を保有し続けるという。