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デリカフーズ Research Memo(6):新規顧客の開拓と既存顧客の取引シェア拡大で売上高は順調に拡大

発行済 2017-03-27 15:20
更新済 2017-03-27 15:33
デリカフーズ Research Memo(6):新規顧客の開拓と既存顧客の取引シェア拡大で売上高は順調に拡大
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■業績動向

1. 2017年3月期第3四半期累計の業績概要
デリカフーズ (T:3392)の2017年3月期第3四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比9.9%増の26,023百万円、営業利益が同28.9%減の420百万円、経常利益が同25.3%減の450百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同27.5%減の272百万円となった。


売上高については、2015年4月に開設した奈良FSセンターの稼働率上昇に加えて、2016年6月より西東京FSセンターが稼働を開始したこと、また、食品安全確保・リスク管理体制に対する取り組みなどが顧客から高く評価され、新規顧客の獲得及び既存顧客との取引が拡大し、計画を上回るペースで推移した。


増収にもかかわらず減益となったのは、天候不順や台風被害による野菜の収穫量の大幅な落ち込みで、野菜調達価格の高騰が年末まで続いたこと、野菜品質の悪化による作業効率低下や廃棄ロスが生じたことなどに加えて、西東京FSセンターの立ち上げ費用の負担増が要因となった。
減益要因の半分は野菜調達価格の上昇や作業効率低下の影響によるもので、残り半分が西東京FSセンターの立ち上げ費用等の負担増によるものとなっている。


なお、西東京FSセンターで量産を開始した真空加熱野菜※については、大手外食企業からの引き合いが旺盛で順調な立ち上がりを見せている。
外食企業では慢性的な人手不足もあって、できるだけ簡便な調理法で料理を提供したいとのニーズが強まっており、こうしたニーズを満たす真空加熱野菜に対する需要が拡大している。
また、最近では人手不足によるオペレーションの問題から、個食対応パッケージの需要も伸びている。


※真空加熱野菜…野菜のおいしさと鮮度を重視した加熱調理済みの野菜であり、「焼く」「蒸す」「煮る」に次ぐ第4の調理方法として、食材と調味液をフィルム袋に入れて真空密封し、調理器で材料に応じた時間と設定温度にて調理する。
外食産業等においては、湯煎や電子レンジなどで再加熱するだけで提供でき、人手不足が慢性化するなか、調理時間を短縮することができるほか、メニューの拡充が可能となる。
また、主に根菜類を材料とするため天候不順時における価格変動の影響を受けにくいこともメリットとなる。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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