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欧州市場サマリー(28日)

発行済 2011-06-29 04:12
更新済 2011-06-29 04:12

            1344GMT      27日終盤

ユーロ/ドル

ドル/円

ユーロ/円

            28日終値    前営業日終値

株 FT100 5766.88(+44.54) 5722.34

  クセトラDAX    7170.43(+62.53) 7107.90

金 現物午後値決め   1499.00       1498.00

              先物    現物利回り

3カ月物ユーロ(9月限)  98.295 (‐0.025)  1.106(1.073)

独連邦債2年物 1.483(1.386)

独連邦債10年物(9月限) 126.26 (‐0.64) 2.951(2.894)

独連邦債30年物   3.692(3.638)

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 <為替> ユーロが対ドルで上昇している。ただ、ギリシャ議会の緊縮財政法案採択を

前に、上値は限定的と見られている。

 一方、ドルは対スイスフランで0.8302スイスフランの史上最安値をつけた。円に

対しては0.1%値下がりし、80.97円で推移している。

 

 <株式> ロンドン株式市場は続伸。ギリシャの債務問題進展に関し投資家の間で期待

感が広がり、金融株が値上がりした。

 銀行株が上昇。ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は4.2%

高となった。

 スタンダード・チャータード(スタンチャート)は2.7%高。

 商品株も値上がりした。ギリシャがデフォルト(債務不履行)を回避できるのではない

かとの思惑でドルが値を下げ、その影響から非鉄金属価格や北海ブレント原油先物

が上昇した。

 鉱山株も好調で、ベダンタ・リソーシズは3.5%高。

 公益事業セクターも堅調。李嘉誠氏率いるチョンコン・インフラストラクチャー(CKI)

<1038.HK>が水道企業のノーサンブリアン・ウォーターに買収提案を行う可能

性を示唆したことが好感された。

 セバーン・トレントは2.3%、ユナイテッド・ユーティリティーズ

は0.9%上昇。

 一方、値下がりしたのは、テート&ライルで1.8%安。RBSが同社の投資

判断を「バイ」から「ホールド」に引き下げたことが嫌気された。 

 通信のケーブル・アンド・ワイヤレスは13.9%安。そのほか、BTグルー

は1.7%値下がりした。

 

 欧州株式市場は続伸。ギリシャの債務問題で、同国議会の緊縮財法案可決に期待感が広

がっている。

 FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は6.01ポイント(0.56%)高

の1080.83。

 DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は26.56ポイント(0.98%)高

の2750.49。 

 ETX・キャピタルのトレーダー、Anita Paluch氏は「投資家は(ギリシャ議会の採決

で)良い結果が得られると期待している。ギリシャがデフォルト(債務不履行)すること

は誰も望んでいない。影響が計り知れないからだ」と話した。

 ギリシャの銀行株指数<.FTATBNK>は4.7%高。STOXX欧州600銀行株指数

<.SX7P>は1.3%上昇した。

 トムソンロイター・ユーロ圏周辺国指数<.TRXFLDPIPU>は1.5%高。

 投資家の間でリスク選好が高まりドルが下落。これを受けて金属価格と石油価格が上昇

したことから商品株が値上がりした。

 LME銅先物の上昇を背景にSTOXX欧州600資源株指数<.SXPP>は1.2%

値を上げた。STOXX欧州600石油・ガス株指数<.SXEP>は0.4%高となった。

 値下がりしたのはSTOXX欧州600通信株<.SXKP>で1.1%安。英通信ケーブル・

アンド・ワイヤレス・ワールドワイドが13.9%%と大きく値下がりし、去

年の会社分割以来の安値をつけた。業績見通しが市場予想を下回ったことが嫌気された。

 

 <ユーロ圏債券> 周辺国の国債利回りと保証コストがともに低下した。ギリシャ追加

支援における民間関与への取り組

みで前進の兆候が見られることが追い風となった。一方、安全資産としての投資妙味が薄

れ、独連邦債は売られた。

 ギリシャ債務の自発的ロールオーバーの交渉に関して、ドイツの銀行がフランスの提案

をたたき台に用いることで原則合意したとのロイター報道を受け、リスク資産に対する最

近の売りが一服した。

 ただギリシャ議会による中期財政計画の採決結果をめぐっては根強い不透明感が漂って

おり、トレーダーやストラテジストは、周辺国国債の利回り・保証コストが一段と低下す

る余地は乏しいとみている。

 ロイズ・バンクの市場ストラテジスト部門責任者、チャールズ・ディーベル氏は「賛同

が得られれば得られるほど、計画が実現する可能性が高い。そのため安全資産に対する巻

き戻しや周辺国に対する買い戻しが一部で見られた。ただ多くの買いが入っているのかは

不明だ」と指摘。「29、30日に行われる中期財政計画に関するギリシャ議会の採決を

めぐっては、依然としてイベントリスク(突発的な出来事によって生じる危険性)が存在

しており、まだ深刻な状況を脱却したとは言えない」と述べた。 

 ギリシャ10年債の対独連邦債利回りスプレッドは44ベーシスポイント(bp)低下

の1371bp。マークイットによると、ギリシャ国債のクレジット・デフォルト・スワ

ップ(CDS)は40bp縮小の2025bpとなった。

 他の周辺国の対独連邦債利回りスプレッドおよびCDSも同様に低下した。

 だがギリシャ債務危機をめぐる根強い懸念から、ギリシャ2年債利回り

依然としてユーロ導入後の最高となる29%を上回る水準に高止まりしている。 

 一方、独連邦債先物は続落し、 34ティック低下の126.56で清算。

 欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁がインフレに対して「非常に強い警戒モード

(strong vigilance mode)」にあるとの見解を示し、7月利上げの可能性をあらためて

示唆したことも重しとなった。

 独2年債

1.47%。10年債

 

                           [東京 29日 ロイター]

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