24日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・トランプ政策への期待も米株下落リスクへの警戒
・ドル・円は112円78銭付近、ドル・円は伸び悩み、日本株安が重し
・三菱商事、トヨタ紡織など14社の目標株価変更
■トランプ政策への期待も米株下落リスクへの警戒
日経平均は続落。
30.78円安の19340.68円(出来高概算11億2000万株)で前場の取引を終えている。
23日の米国市場ではNYダウが10営業日続伸となった。
減税策への期待等が引き続き買い材料になっている。
ただ、3月利上げ観測が高まるなか上値も重く、ナスダックは下落。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比75円安の19285円と19300円を下回っており、これにサヤ寄せする格好から売りが先行した。
ただ、来週のトランプ大統領の議会演説を控えて売り込む流れにはならず、寄付き直後につけた19219.58円を安値に、その後は下げ幅を縮めており、一時上昇に転じる場面もみられた。
セクターではガラス土石、鉄鋼、非鉄金属、機械、金属製品が軟調。
半面、その他金融、その他製品、食料品、空運、鉱業、陸運が上昇。
東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が上回っているが、ほぼ拮抗状態に。
こう着相場のなか、東証2部、マザーズ、ジャスダックは上昇するなど、昨日同様、中小型株に個人主体の資金がシフトしている。
日経平均はもち合いレンジ内でのこう着が続いており、5日、25日線に挟まれての推移となっている。
13週線も上回っており、上値の重さよりは下値の堅さが意識されている。
後場は日銀のETF買い入れ期待が下支えとなるほか、トランプ大統領の議会演説への期待感などもあり、ショートカバーの動きも意識されやすいだろう。
ただ、中小型株についてはオーバーウィークのポジションを積極的に取る動きは期待しづらい。
また、個人主体の短期的な値幅取り狙いが中心と考えられるため、資金の逃げ足の速さには注意したいところであろう。
また、ショートポジションを作るまではいかないにせよ、NYダウが10連騰となるなかで、高値警戒感も強まっている。
引けにかけて利益確定の流れが強まる可能性も警戒しておきたいところである。
(株式部長・アナリスト 村瀬智一)
■ドル・円は112円78銭付近、ドル・円は伸び悩み、日本株安が重し
24日午前の東京外為市場では、ドル・円は伸び悩み。
日本株安の継続でドル売り・円買いの動きは弱まっていないようだ。
ドル・円は、前日海外市場の下げを取り戻す展開。
アジア市場では朝方112円60銭を付けた後に日経平均株価が下げ幅縮小でドルは上昇基調となり、一時112円96銭まで上昇。
ただ、113円手前の水準で失速。
ランチタイムの日経平均先物は軟調地合いが続いており、目先の日本株安継続への警戒からドル買い・円売りは強まっていないようだ。
目先は日本株が反転しても、相関性の強い米金利の低下への警戒は続きそうだ。
ここまでのドル・円の取引レンジは112円60銭から112円96銭、ユーロ・円は119円14銭から119円44銭、ユーロ・ドルは1.0572ドルから1.0586ドルで推移している。
12時33分時点のドル・円は112円78銭、ユーロ・円は119円33銭、ポンド・円は141円55銭、豪ドル・円は86円99銭で推移している。
(為替・債券アナリスト 吉池威)
■後場のチェック銘柄
・レノバ (T:9519)、モバファク {{|0:}}、海帆 {{|0:}}など7社がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます
・三菱商事 (T:8058)、トヨタ紡織 (T:3116)など14社
☆後場の注目スケジュール☆
・インド市場は休場(シバ神誕生日)
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