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後場に注目すべき3つのポイント~配当落ち考慮してもレンジの下限はキープか

発行済 2017-03-28 12:30
更新済 2017-03-28 12:33
後場に注目すべき3つのポイント~配当落ち考慮してもレンジの下限はキープか
28日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。


・配当落ち考慮してもレンジの下限はキープか
・ドル・円は110円61銭、もみあい、日本株高も買い続かず
・ANAP、アイビー化粧品など5社がストップ高


■配当落ち考慮してもレンジの下限はキープか

日経平均は大幅に反発。
203.80円高の19189.39円(出来高概算8億6000万株)で前場の取引を終えた。
注目された週明けの米国市場は、トランプ大統領の政権運営能力に懐疑的な見方が広がったことから売りが先行した。
ただし、ハイテク株を中心に下げ幅を縮小しており、ショック安の影響は限定的であった。
この流れもあり、シカゴ日経225先物清算値は大阪比170円高の18980円となり、前日の大幅な下げに対する自律反発の展開となった。

3月期末決算企業の権利取り最終日となることもあり、配当志向の物色のほか、大引けでは配当再投資に伴う買い需要が意識されるなか、19100円を回復して始まった日経平均はその後も底堅い値動きをみせている。
東証1部の騰落銘柄は値上り数が1700を超えており、全体の8割を占めている。
セクターでは33業種全てが上昇しており、鉱業、石油石炭、ガラス土石、金属製品、電力ガス、海運、証券が堅調。


日経平均は狭いレンジでの推移であるが、5日線を突破し、75日線との攻防をみせている。
一目均衡表では雲上限を突破し、転換線、基準線との攻防といったところ。
まずはこの水準をキープできれば、明日の配当落ちを考慮しても、一先ずもち合いレンジの下限はキープできそうである。
積極的な売買は手控えられるだろうが、イベントドリブンに伴う需給面で押し上げてくる可能性もありそうだ。


もっとも、実質新年度相場入りとなっても、国内外の政治リスクへの警戒は根強く、物色は個人の良好な需給状況が支える中小型株に向かいやすいだろう。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は110円61銭、もみあい、日本株高も買い続かず

28日午前の東京外為市場では、ドル・円はもみあい。
日本株は大幅高高となったが、米金利の伸び悩みでドル買いは強まっていない。


ドル・円は、前日NY市場では110円前半まで売られたが、今日のアジア市場では朝方から国内勢による年度末の買いが観測され、一時110円83銭まで上昇した。
ただ、買い一巡後は失速し、値を下げる展開となった。


ランチタイムの日経平均先物は200円超高で目先の日本株高継続が予想され、リスク回避の円買いは弱まったもよう。
一方、米10年債利回りが2.37%台で伸び悩んでおり、ドル買いは強まっていないようだ。


ここまでのドル・円の取引レンジは110円55銭から110円83銭、ユーロ・円は120円12銭から120円38銭、ユーロ・ドルは1.0856ドルから1.0869ドルで推移した。


12時06分時点のドル・円は110円61銭、ユーロ・円は120円14銭、ポンド・円は139円01銭、豪ドル・円は84円37銭で推移している。


(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・ANAP (T:3189)、アイビー化粧品 (T:4918)など5社がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます

・麻生財務相
「為替市場は憶測で動く傾向がある」

・カプラン米ダラス連銀総裁
「米国経済の前進が継続すれば、一段の利上げを支持」


☆後場の注目スケジュール☆


・特になし



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