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東京外為市場・午後3時=ドル119円後半、ユーロは11年半ぶり安値更新

発行済 2015-03-05 15:39
更新済 2015-03-05 15:39
© Reuters. 東京外為市場・午後3時=ドル119円後半、ユーロは11年半ぶり安値更新

© Reuters. 東京外為市場・午後3時=ドル119円後半、ユーロは11年半ぶり安値更新

[東京 5日 ロイター] -        ドル/円 JPY=    ユーロ/ドル EUR=  ユーロ/円 EURJPY= 午後3時時点 119.82/84 1.1054/58 132.46/50   正午現在   119.81/83 1.1072/76 132.66/70   午前9時現在 119.64/66 1.1077/81 132.54/58   NY午後5時 119.69/71 1.1079/81 132.56/60

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べて若干ドル高/円 安の119円後半。実需の買いなどが下値を支えたものの、120円のオプション関連の オーダーが意識され、上値追いの気運は盛り上がらなかった。 一方、朝方からじり安の展開だったユーロは、東京市場終盤に1.10ドル前半まで 下落、2003年9月以来の安値を更新した。

ドルは仲値公示にかけて輸入企業による買いで支えられたが、「120円が近づくと 円安けん制の発言が出やすい」(国内金融機関)ことや、120円ちょうどに大きめのオ プションバリアが観測されていることも上値を重くした。

<ユーロ、11年半ぶりの安値>

この日は、欧州中央銀行(ECB)理事会が注目されている。資産購入詳細や、4半 期ごとのスタッフ経済予測も発表となる予定。スタッフ予測では、最近のユーロ圏景況感 の改善傾向、インフレ率低下の一服などを踏まえて、景気とインフレ見通しが従来よりも 改善するとみられている。

ただ、目下ユーロは「金利差が示唆する以上に、下落方向に傾いている」プレビデン ティア・ストラテジーの外為ストラテジスト、山本雅文氏は言う。「現状のトレンドを前 提とすれば、ECBのスタッフ予想で景気見通しの改善が示されたとしても、ユーロは継 続的な上昇とはならず、むしろ程なくして下落する余地もある」と指摘。ユーロ安と景況 感の改善が同時に手に入るECBにとっては、好都合な展開になる可能性があるとみてい る。

前日ユーロは、約11年半ぶりの安値となる1.1061ドルまで下落した。きょう の東京市場終盤ではさらに1.1031ドル付近まで下値を伸ばし、安値を更新した。

<中国全人代>

中国の全国人民代表大会(全人代)が北京で開幕し、政府活動報告は2015年の経 済目標を、国内総生産(GDP)伸び率を7%前後(昨年の目標7.5%)に、消費者物 価指数(CPI)伸び率を3%前後(同3.5%)に設定した。 昨年の経済成長率は7.4%で、住宅市場の低迷、工業部門の生産能力過剰、政府支 出の減少を背景に24年ぶりの低水準だった。政府は景気減速を容認しつつ、消費を主体 とした質の高い長期安定的な成長を目指す構えだ。

市場では、「GDP(伸び率)目標を7%に引き下げたので、ドル/円も下落すると 思ったが、(中国人民銀行が)中立的な金融政策を維持するとしたので、ドル/円はむし ろ小幅に買い進まれた」(外国銀行)という。 人民銀の陳雨露・金融政策委員は5日、今年は人民元の変動幅を拡大する必要はない と表明。今年の金融政策については、第1─2・四半期の経済指標次第であり日本や欧州 諸国などの経済動向にも左右されるとしたうえで、6─7%の成長を確実にするため、人 民銀は中立的な金融政策を維持すると述べた。

<ブラジルレアル>

ブラジルレアル BRL= は1ドル=2.9770/2.9777レアルの気配と、対米 ドルで10年ぶり安値に下落した。前日には、財政緊縮策を議会が拒否したことをきっか けに2004年8月以来の安値まで下げていた。

ブラジル中央銀行は同じく4日、政策金利を50ベーシスポイント引き上げて12. 75%とすることを全会一致で決定した。利上げは4回連続。市場では「インフレ抑制だ けでなく、通貨防衛面からも金融引き締めが必要だ」(国内銀)との意見が出ていた。

これに先立つ2月27日、ブラジルの金融当局は、4月に満期を迎える通貨スワップ のうち約80%をロールオーバーするとの見通しを示し、ブラジルレアルが下落する局面 があった。

ブラジルレアル/円 BRLJPY=R は40.249/265円の気配で、前日一時39. 877円まで下落し、2013年8月以来の安値を付けた。

<米雇用統計>

今週末発表の雇用統計については強い結果を予想する市場関係者は多く、きょうの夜 にもフライング気味に動意が出始めることを警戒する声もある。 「過去には雇用統計の前日に相場が激しく動くケースが見られており、きょうの夜も 油断できない」(邦銀)という。

前日に発表された2月ADP全米雇用報告は民間雇用者数が21万2000人増で、 市場予想の22万人増を下回ったものの、「安定した20万人超え」(国内金融機関)と の評価が出ている。同じく前日に発表されたISM非製造業雇用指数は56.4で、前月 の51.6から上昇した。 こうした指標が米雇用統計への強気な見方を支えており、雇用者数がコンセンサス通 り20万人超えとなるなら「米利上げ時期の見通しが早まるかどうかは別としても、ドル 売り(の材料)ではない」(同)との声が出ている。

(為替マーケットチーム)

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