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米国株見通し:欧州株安が重しになるが、ハイテク株や金融株に期待

発行済 2017-06-23 21:59
更新済 2017-06-23 22:00
米国株見通し:欧州株安が重しになるが、ハイテク株や金融株に期待
S&P500先物 2433.00(+1.25) (21:50現在)
ナスダック100先物 5781.75(-4.00) (21:50現在)

21:50時点のグローベックスの米株先物はS&P500先物、ナスダック100先物はまちまちで推移している。
また、NYダウは25ドル安程度で推移。
欧州市場は、全般売りが先行している。
原油先物相場は、小幅に上昇して推移している。
この流れを受けて、米株式市場はやや売り先行の展開になりそうだ。


22日の米株式市場はまちまち。
朝方は前日終値を挟んで小動きとなったものの、共和党上院のオバマケア代替法案の詳細が明らかになると、ヘルスケアセクターを中心に上昇。
原油価格が反発したことや、ハイテク大手決算も好感されたが、引けにかけて上げ幅を縮小し、ダウ平均は下落に転じた。


ハイテク株については、FTSEラッセルが年次指数調整を行うため、成長株への大型ハイテク銘柄のウエート変更への思惑から、アップルへの見直しが強まる可能性がある。
これが他のハイテク株に波及する展開が引き続き意識されそうだ。


また、金融株については、米連邦準備制度理事会(FRB)は22日、米国で営業する大手銀行のストレステストの結果を公表、34行全てが最低基準上回った。
トランプ政権が審査を見直せばさらにこの傾向が続く可能性が高まるため、金融機関への見直しが意識される。


一方で欧州は全般売り優勢の展開となっているが、6月のユーロ圏総合PMI速報値は55.7で、5月と4月の56.8から予想外に低下している。
景気の拡大、悪化の分かれ目となる50は上回っているが、予想外の低下により、企業の生産能力拡大ペースが一部で頭打ちになった可能性があると指摘する向きもあるようだ。
欧州の弱さが重しとなる可能性がありそうだ。


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