■エルテス (T:3967)の決算動向
1. 過去の業績推移
過去5年間の業績を振り返ると、顧客数の拡大等により、年平均成長率40%を超える水準で順調に業績を伸ばしてきた。
経常利益も株式上場を見据えた2015年2月期に一時的な損失を計上したものの、その後は増益基調を続けており、経常利益率も先行費用や上場関連費用等をこなしながら13%前後の水準で推移してきた。
もっとも、2018年2月期は、今後の事業拡大に向けた先行投資により、利益水準は一旦落ち込む見通しであるが、本質的な収益力に変化はないと言える。
財務面でも、自己資本比率は2015年10月の産業革新機構等からの出資(534百万円)や2016年11月の株式上場に伴う新株発行(299百万円)により80%を超える水準で推移するとともに、「現金及び預金」も1,284百万円と高い水準にある(2017年8月末現在)。
同社は、強固な財務基盤と潤沢な手元流動性を生かした戦略投資やM&Aも視野に入れているもようであり、今後の動向に注意が必要である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
1. 過去の業績推移
過去5年間の業績を振り返ると、顧客数の拡大等により、年平均成長率40%を超える水準で順調に業績を伸ばしてきた。
経常利益も株式上場を見据えた2015年2月期に一時的な損失を計上したものの、その後は増益基調を続けており、経常利益率も先行費用や上場関連費用等をこなしながら13%前後の水準で推移してきた。
もっとも、2018年2月期は、今後の事業拡大に向けた先行投資により、利益水準は一旦落ち込む見通しであるが、本質的な収益力に変化はないと言える。
財務面でも、自己資本比率は2015年10月の産業革新機構等からの出資(534百万円)や2016年11月の株式上場に伴う新株発行(299百万円)により80%を超える水準で推移するとともに、「現金及び預金」も1,284百万円と高い水準にある(2017年8月末現在)。
同社は、強固な財務基盤と潤沢な手元流動性を生かした戦略投資やM&Aも視野に入れているもようであり、今後の動向に注意が必要である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)