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東京株式市場・大引け=大幅続落、原油安や円高でリスクオフ強まる

発行済 2016-02-03 15:16
更新済 2016-02-03 15:20
© Reuters.  東京株式市場・大引け=大幅続落、原油安や円高でリスクオフ強まる

[東京 3日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値      17191.25 -559.43 寄り付き    17497.41 安値/高値   17080.57─17515.68

TOPIX .TOPX 終値       1406.27 -45.77 寄り付き     1428.28 安値/高値    1396.65─1429.32

東証出来高(万株) 310382 東証売買代金(億円) 31396.92

東京株式市場で日経平均は大幅続落。原油価格の下落や円高進行で投資家のリスク回避姿 勢が強まり、日経平均は一時670円安となった。国内企業決算で業績予想の下方修正が 相次いだことも市場心理を悪化させた。東証1部全体の9割近い銘柄が値下がりし、全面 安となった。

米原油先物 CLc1 が再び1バレル30ドルを割り込んだことを嫌気し、前日の米ダウ .DJI が295ドル安と大幅に下落。1ドル119円台半ばへと円高方向に振れた為替も 重しとなり、外需セクターを中心に売り優勢となった。

外部環境の悪化でリスクオフに傾いたうえ、業績不振の銘柄にまとまった売りが出た ことも指数を押し下げた。1月29日の日銀のマイナス金利導入決定を受けて株価が切り 上がっていた分、「利益確定売りの絶好のタイミング」(国内証券)となった。

東証1部の売買代金は3兆1396億円と活況だったが、押し目買いの勢いは鈍く、 株価の戻りは限定された。日経平均ボラティリティ指数 .JNIV が再び33ポイント台と 急上昇し、一段の下押しに対する警戒感が強まっているという。

ちばぎんアセットマネジメント調査部長の奥村義弘氏は「日銀によるマイナス金利導 入決定を受けた株価の上昇分をすべて吐き出したわけではないが、グローバルで考えれば 、原油などコモディティ市場が落ち着かない限り、下値不安はぬぐえない」と述べた。

個別銘柄では、業績予想の下方修正を発表した神戸製鋼所 5406.T やIHI 7013.T が昨年来安値を更新。野村 8604.T も10─12月期の落ち込みが嫌気され、大幅安とな った。

1月の国内ユニクロ既存店売上高が前年比14.6%増と好調だったファーストリテ 9983.T は反発スタートとなったが、先物売りに伴う裁定解消売りに押され、下げに転じ た。

半面、ジーエス・ユアサ コーポレーション 6674.T が大幅高。2日発表した201 5年4─12月期業績は減収・営業増益となった。通期業績予想は据え置いたが、車載向 けリチウムイオン電池の収益寄与に対する期待感から買いが入った。

東証1部騰落数は、値上がり164銘柄に対し、値下がりが1735銘柄、変わらず が36銘柄だった。

(杉山容俊)

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