[東京 29日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 17103.53 -30.84 寄り付き 16985.28 安値/高値 16948.43─17137.2
TOPIX .TOPX 終値 1377.6 -4.25 寄り付き 1367.86 安値/高値 1367.86─1380.41
東証出来高(万株) 175085 東証売買代金(億円) 18382.94
東京株式市場で日経平均は小反落した。朝方は3月期末の配当権利落ちに伴って安く寄り 付き、一時185円安。ただ円安含みで推移する為替が相場の支えとなり、日経平均が節 目の1万7000円を下回る場面では押し目買いが優勢となった。130円弱とみられる 日経平均の配当権利落ち分を考慮すると、実質的には上昇した。
受け渡しベースでの新年度相場入りに伴い、国内勢による新年度資金の流入など需給 改善への思惑も支援材料となった。パッシブ系の機関投資家などが配当分の再投資でTO PIX先物への買いを入れたとの観測も出ている。財政出動など政策に対する期待感も下 支えした。
もっとも東証1部の売買代金は1兆8382億円と低水準。今晩予定されているイエ レン米連邦準備理事会(FRB)の講演に加え、今週末にかけて重要な経済指標の発表を 控え、様子見ムードが強かった。
市場では「消費増税先送り観測などを背景に小売やサービス、アパレルなど内需関連 が堅調だ。外需セクターはレンジ相場にとどまっているが、一段の円安を手掛かりに買わ れれば、日経平均は抵抗ラインである1万7300円をブレイクし、一段高も期待できる 」(みずほ証券・投資情報部長の倉持靖彦氏)との声が出ていた。
個別銘柄では、ニトリホールディングス 9843.T が大幅高。28日、2017年2月 期の連結営業利益が前年比8.2%増の790億円になるとの見通しを発表した。年間配 当は5円増配の年70円を計画し、13期連続増配となる。増益、増配を好感する買いが 先行した。
東証1部騰落数は、値上がり789銘柄に対し、値下がりが1061銘柄、変わらず が85銘柄だった。
(杉山容俊)