[5日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6298.92(+168.94) 前営業日終値 6129.98(+57.51)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 9814.79(+261.72) 前営業日終値 9553.07(+43.82)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4616.90(+158.02) 前営業日終値 4458.88(+32.34)
<ロンドン株式市場> 続伸し、FT100種総合株価指数 FTSE. が168.94 ポイント(2.76%)高の6298.92で取引を終えた。スイスの資源大手グレンコ ア GLEN.L が大きく値上がりし、全体水準を押し上げた。 グレンコアは21.1%高。先週の下げ幅を取り戻した。負債圧縮のために資産の一 部売却に向けて交渉しているとされた先週のロイターの報道が買い材料となっている。英 テレグラフ紙がグレンコアについて身売りも検討していると報じており、そのことも材料 視された。ただ、テレグラフ紙は、今の商品市場の状況では公正な値段を払う買い手を見 つけるのは難しいだろうとするグレンコア経営陣の見方も同時に紹介している。 鉱業株指数 .FTNMX1770 は5.66%の上昇。銅価格の上昇が好感された。 石油株も買われた。石油大手のロイヤル・ダッチ・シェル RDSa.L やBP BP.L はと もに約5%の値上がりとなった。原油価格が上昇したほか、5年前のメキシコ湾での原油 流出事故の汚染被害をめぐり、BPが200億ドル超の和解金支払いに合意したとの発表 が買い材料となった。
<欧州株式市場> 続伸して取引を終えた。この日発表のユーロ圏の経済指標が弱含 み、緩和的な金融政策が続くとの見方が広がった。スイスの資源大手グレンコア GLEN.L と鉄鋼世界最大手のアルセロールミタル ISPA.AS が買われたことも全体水準を押し上げ た。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は41.24ポイント(3.01% )高の1412.97で取引を終えた。DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は 102.21ポイント(3.31%)高の3190.39だった。 9月のユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)は総合指数の改定値が4カ月ぶりの低 水準となった。カッサ・ロンバルタの調査部門の責任者マルコ・ヴァイラーティ氏は「指 標は株式にとってややマイナスな内容だが、さまざまな国で金融緩和が引き続き拡大して いくとの期待でマイナスの影響は相殺されている」と述べた。 グレンコアは21.1%高。テムズ・キャピタル・マーケッツのストラテジスト、ナ ブ・バンウエイ氏は「一部資産を売却できるかもしれず、グレンコアに関するセンチメン トは改善している」と述べた。 アルセロールミタルは8.7%上昇した。シティ・グループが投資判断を「売り」か ら「買い」に引き上げたことが好感された。 フランスのCAC40指数 .FCHI は3.54%上昇。9月のフランスのサービス部 門PMI改定値が上方修正となったことが好感された。ユーロ圏で第2位の経済規模であ るフランスが、第3・四半期を底堅く締めくくったことを示唆した。 ポルトガルのPSI─20指数 .PSI20 も3.47%上昇した。4日の総選挙で中道 右派の連立政権側が、過半数は割り込んだものの最大勢力を維持したことが好感された。 排ガス不正問題で値下がりしていたドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW) VOWG_p.DE は1.3%上昇。取引時間中は6.5%下落し、クレジット・デフォルト・ スワップのスプレッドが急拡大する場面もあった。 ドイツの肥料会社K+S SDFGn.DE は24.7%の急落。カナダの同業大手ポタッシ ュ・コーポレーション・オブ・サスカチワン POT.TO が、K+Sに対する買収提案を撤回 したことが嫌気された。