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ポートフォリオに組むべき安全なディフェンシブ株:ハネウェル、マイクロソフト

発行済 2019-03-26 17:00
更新済 2020-09-02 15:05
MSFT
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現在の不安定な株式相場の中では、短期的に市場の方向性を見極めることは難しいだろう。しかし、長期投資として配当株を購入するのであれば、景気後退の中でも耐えることができるかもしれない。株式の長期投資では、インフレの影響から資産を守るだけでなく、さらなる利益を期待できる可能性がある。

以下では長期投資として、優れたキャッシュフローを生み出し、信頼性の高い配当性向であり、増配を期待できる注目すべき2銘柄を挙げる。

1. ハネウェル

ハネウェル・インターナショナル(NYSE:HON)は、電子制御システムや自動化機器を製造・販売している企業である。家庭からオフィス、航空、宇宙、原油やガス、化学、自動車など様々な産業分野に製品を提供している。同企業の強みは、長期間に渡ってマーケットシェアを奪えるものではないということである。

長期投資家にとっては、現在はハネウェルが経営改善に成功した後で、同社株を買うのに悪いタイミングではない。一方で、ハネウェルの同業他社であるGE (NYSE:GE)は、多額の負債を抱えており崩壊しつつある。今年度では、ハネウェルは過去20年以上で最大の純利益となることが予想されている。これは堅調な航空パーツの需要や、自動化の市場が盛んになっていることが考えられる。

ハネウェルのCEOのDarius Adamczyk氏は先月の4四半期決算報告で「シンプルに、6つのエンドマーケットにフォーカスしていく。ポートフォリオの約60%は、売上が1年で5%以上の成長をしている」と述べている。

この好調な見通しに加えて、ハネウェルは配当金においても素晴らしい実績を持ち合わせている。年配当利回りは2.1%で、四半期配当は一株当たり0.82ドルであり、過去5年間で1年あたり11%以上の増配をしている。ハネウェルは20年以上配当を途切らせたことはなく、低い配当性向を保っている。現在では49%である。

ハネウェル 週足

ハネウェル株は、過去12ヶ月で8.8%上昇しており、先週金曜日の終値は122.83ドルである。この株価の上昇と、低い配当性向、経営改善計画の成功によって、配当金は堅く、長期投資家が恩恵を享受できる企業となりえる。

2. マイクロソフト

マイクロソフト (NASDAQ:MSFT) は、市場動向や世界経済に左右されるテクノロジー株だと思われがちであるが、同社はキャッシュリッチであり、安定した配当銘柄である。

マイクロソフトは、デスクトップOSとして82%のシェアを誇っている。さらに、マイクロソフトオフィスは、サブスクリプション形式となり、数百万の個人や企業のサプスクリプションから安定したキャッシュフローを生み出している。

また、クラウドコンピューティング市場でも大きくシェアを獲得している。 1月の2四半期決算報告では、クラウドコンピューティング部門の売上高は48%成長し、90億ドルに達したと言う。そして利益率は5%増加し、62%となっているという。この収益の多角化によって、マイクロソフトは配当株としても、成長株としても魅力的な株となっている。

マイクロソフトは素晴らしい増配の実績を持っている。2004年に配当を開始した以来、配当金は5倍となっている。増配は、低い配当性向の上で、堅いビジネス基盤によって支えられている。同社の配当利回りは2.25%であり、四半期配当は一株当たり0.46ドルである。配当は過去5年にわたり1年あたり13%成長している。

マイクロソフト 週足

これだけではない。過去5年間でマイクロソフトは、配当金とキャピタルゲインを合わせて、200%の以上のリターンである。同社の40%の配当性向の水準は安全であり、増配余地が大いにある。マイクロソフト株は過去12ヶ月で34%の上昇であり先週金曜日の終値は117.05ドルとなっている。

要点

長期投資では、増配しており、他社に負けない強みを持つ、低い配当性向の企業を選ぶことが重要である。ハネウェルとマイクロソフトは、長期的にポートフォリオで安定的にインカムゲインを狙うのに良い銘柄だと言える。

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