本日はギリシャ情勢を注視しつつも、米指標データにより神経を尖らす一日となろう。
雇用関連指標と6月のISM製造業景況指数が市場予想を上回れば、米金利上昇とドル高要因となろう。EUR/USDは再びサポートラインをトライする展開が想定される。
一方、USD/JPYは、株式動向次第だろう。ギリシャリスクがくすぶり続けている以上、欧州株の反発は期待できない。よって、リスク選好の先導役は米株になるだろうが、上述した通り利上げ「懸念」が意識されるならば、ドル高圧力が株安による円高圧力により相殺されることで上値は限定的となろう。
逆にファンダメンタルズ改善「期待」の方が意識されれば、123円台への攻防へシフトしよう。クロス円はドル相場と株式の両にらみの展開となろう。
【テクニカル分析コメント】-EUR/USD、攻防分岐は一目/基準線
レジスタンス
1.1250:オファー
1.1244:21日MA(緑ライン)
1.1228:10日MA(黄ライン)
サポート
1.1114:一目/雲の上限
1.1055:サポートライン &リトレースメント61.80%
1.1050:ビッド
1.0009:89日MA(紫ライン)
1.1000:心理的節目
1.0965:一目/雲の下限&リトレースメント76.40%
本日、攻防分岐として注視すべきは、リトレースメント61.80%レベルをクロスしている日足の一目/基準線(赤ライン)。
ユーロ売りとなってもこのサポートポイントを維持すれば、29日の下方ブレイクは「だまし」の可能性が高まろう。
だが、売り買い分水嶺の50.0を下抜けているRSIや上記MAのデッドクロスも考えるならば、警戒すべきはダウンサイドリスクだろう。上述した米指標データで良好な内容が続けば、サポートラインを再び下方ブレイクする展開が想定される。その場合、次のサポートポイントとして注視すべきは、89日MA(=1.1台の維持)となろう。
日足チャート