Francesco Guarascio Khanh Vu
[ハノイ 1日 ロイター] - 中国、ベトナム両政府は、中国雲南省の昆明とベトナム北部の港湾都市ハイフォンをつなぐ鉄道路線を大幅に改良する可能性について協議を進めている。複数の当局者や外交筋が明らかにした。
改良する鉄道路線はベトナムのレアアース(希土類)埋蔵地を通過する。
中国の習近平国家主席が数週間以内にベトナムを訪問する可能性があり、準備作業の一環として鉄道路線の改良が協議されている。
外交筋によると、中国の王毅外相は1日、ベトナムのチャン・ルー・クアン副首相とハノイで会談し、貿易関係の強化や鉄道路線の接続について協議する予定。
先月の声明によると、ベトナムのファム・ミン・チン首相は中国の王文濤商務相がベトナムを訪問した際、昆明とハイフォンを結ぶ鉄道路線の改良を求めていた。
ベトナムと中国はすでに鉄道で結ばれているが、ベトナム側の鉄道は旧式で輸送量も限られているほか、相互乗り入れができず、国境で乗客の乗り換えや貨物の移し替えが必要になっている。
ベトナムのレアアース製錬量は中国よりはるかに少ないが、ベトナムは独自の産業育成を目指している。ベトナム国営メディアによると、両国のレアアース専門家は先週、レアアース加工に関する協力強化について協議した。
中国がベトナムの鉄道線路の改良をどの程度支援するかは不明。ベトナムが中国から多額の融資を受けるかどうかも不透明だ。