Colleen Howe Andrew Hayley
[北京 6日 ロイター] - 中国の国家発展改革委員会(NDRC、発改委)は6日、価格の安定と供給確保に向け2027年までに石炭生産の備蓄システムを構築する方針を明らかにした。
計画案では詳細は明らかにされていない。ただ22年の生産量の7%に相当する3億トンの融通が可能な生産量を30年までに確保することを目指すという。
中国は世界最大の石炭消費国であり生産国でもある。昨年は過去最高の45億トンを生産した。
政府は21年、年間消費量の15%に相当する石炭を鉱山、港湾、発電所、および一部の指定された貯蔵場所に備蓄する目標を設定した。
発改委によると、少なくとも年間300万トンの生産能力を持つ鉱山がこのシステムに参加することが可能。
中国では21年に石炭・電力不足が深刻化。昨年はロシアのウクライナ侵攻を受けた欧州エネルギー危機で天然ガス価格が高騰したこと受け、エネルギー安全保障に対する懸念が強まっている。