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米軍がガザ沖合の桟橋設置工事開始、人道支援迅速化狙う

発行済 2024-04-26 08:16
更新済 2024-04-26 08:19

Idrees Ali

[ワシントン 25日 ロイター] - 米国防総省は25日、パレスチナ自治区ガザの沖合に桟橋を設置する工事を米軍が開始したと発表した。人道支援物資搬送のスピードアップが狙いだ。

国防総省のライダー報道官は「米軍艦艇が仮設桟橋と海上通路の第一段階の工事に着手したと確認できる」と語った。

桟橋は5月から運用される見通し。当初は1日当たりトラック90台分の物資を取り扱い、全面的に稼働すれば最大150台分まで処理能力が高まる可能性がある。

ただこれが支援の迅速化につながるかは分からない。バイデン政権高官の一人は、桟橋から運ばれる物資はイスラエルが設けた複数の検問所を通過する必要があると説明。これらの物資は桟橋に到着する前、既にキプロスでイスラエルが検査しているが、イスラム組織ハマスへ物資が届くのを阻止したいイスラエル側が厳重にチェックする形だ。

こうした検問所を経ることで、せっかく揚陸された物資がガザに到着するまでに時間がかかってしまうのではないかと懸念されている。

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