[22日 ロイター] - 米国株式市場は上昇して取引を終えた。石油価格の回復に加え、5000億ドル規模の中小企業向け新型コロナウイルス対策を米議会が承認することへの期待が支援した。
米原油先物と北海ブレント先物は過去2日の急落から反転。これを受け、S&Pエネルギー指数 (SPNY)は3.6%上昇した。
上院が追加の経済対策法案を可決したことを受け、S&P500の全11セクターが上昇した。下院は23日に同案を承認する見込み。
パインブリッジ・インベストメンツのグローバル株式責任者、アニク・セン氏は「(刺激策への)反応時間は2008年時よりかなり速い。今起きているのは、株式下落を止めるためのテールリスクの排除だ」と述べた。
明日23日発表の指標では、新規失業保険申請件数が最大550万人増が予想されている。また、製造業購買担当者景気指数(PMI)は08年の金融危機以来の水準に落ち込むとみられる。
ハーベスト・ボラティリティー・マネジメントのトレーディングヘッド、マイク・ジグモント氏は「新型コロナ感染者数が急減し、経済正常化に自信が持てるようになる時期が全く見えない。楽観的な人は5月中旬と考えるが、悲観的な見方では10月と大きな差がある」と述べた。
ネットフリックス (O:NFLX)は前日発表した第1・四半期決算で有料契約者数が予想の2倍以上増えたが、ロックダウン(都市封鎖)が解除されるとみられる年後半の減速を予想し、2.9%下げて取引を終えた。
小型株で構成するラッセル2000指数 (RUT)は1.4%高。ただ、2月の高値からは約30%低い水準にある。イベントシェアーズETFの最高投資責任者、ベン・フィリップス氏は「中小型株はまだ回復しておらず、経済になお疑念があるようだ」と話した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.48対1の比率で上回った。ナスダックでも2.00対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は103億株。直近20営業日の平均は130億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 23475.8 +456.94 +1.99 23437. 23613. 23339. (DJI)
2 34 10 60
前営業日終値 23018.8
8
ナスダック総合 8495.38 +232.15 +2.81 8434.5 8537.3 8404.5 (IXIC)
5 1 4
前営業日終値 8263.23
S&P総合500種 2799.31 +62.75 +2.29 2787.8 2815.1 2775.9 (SPX)
9 0 5
前営業日終値 2736.56
ダウ輸送株20種 7840.59 -3.78 -0.05 (DJT)
ダウ公共株15種 804.41 +23.42 +3.00 (DJU)
フィラデルフィア半導体 1682.12 +93.42 +5.88 (SOX)
VIX指数 42.00 -3.41 -7.51 (VIX)
S&P一般消費財 906.14 +18.05 +2.03 (SPLRCD)
S&P素材 307.03 +6.39 +2.13 (SPLRCM)
S&P工業 512.31 +5.80 +1.14 (SPLRCI)
S&P主要消費財 601.74 +6.40 +1.07 (SPLRCS)
S&P金融 357.50 +3.85 +1.09 (SPSY)
S&P不動産 206.95 +3.87 +1.90 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 256.24 +8.86 +3.58 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1146.31 +18.08 +1.60 (SPXHC)
S&P通信サービス 161.76 +3.77 +2.39 (SPLRCL)
S&P情報技術 1536.93 +57.25 +3.87 (SPLRCT)
S&P公益事業 299.70 +8.58 +2.95 (SPLRCU)
NYSE出来高 10.33億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 19345 + 325 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物6月限 円建て 19265 + 245 大阪比 <0#NIY:>