[リオデジャネイロ 29日 ロイター] - 中国医薬集団(シノファーム) (HK:1099)は、新型コロナウイルスワクチンの臨床試験(治験)をブラジル南部パラナ州で実施することで合意した。今後2週間内にブラジル当局の認可を申請する見通し。同州の研究所が29日、明らかにした。
コロナワクチンを巡っては、英製薬大手アストラゼネカ (L:AZN)、中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック) (O:SVA)、米製薬大手ファイザーと共同開発パートナーの独ビオンテックが既に、ブラジルで後期治験を開始すると発表しており、今回が国内4番目の大型治験となる。
パラナ技術研究所(TECPAR)の所長、Jorge Callado氏は治験の最終案を近くまとめ、ブラジル国家衛生監督庁(ANVISA)に提出して承認を求めると述べた。
ブラジルは新型コロナ感染者が米国に次いで世界で2番目に多い。
シノファームは既に、ワクチン候補の治験をアラブ首長国連邦(UAE)で実施しており、1万5000人のボランティアが被験者となっている。
パラナ州政府の発表によると、同州はロシアの研究者ともワクチン製造の可能性について協議しており、州知事が近くロシアの駐ブラジル大使と会談する予定。
サンパウロにあるブタンタン研究所の幹部もまた、ワクチンの治験についてロシアから打診があったと29日に明らかにした。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200730T000443+0000