[メキシコ市 26日 ロイター] - メキシコのロペスオブラドール大統領(69)は26日のビデオメッセージで、22日に新型コロナウイルス感染に伴う血圧低下で一時意識が途絶えたと明らかにした。
訪問先のユカタン半島で軍を含む当局者らと「マヤ観光鉄道(マヤ・トレイン)」の建設状況を協議していた最中の出来事だとし、近隣の病院への収容を拒否し、治療のため航空機でメキシコ市に向かったという。
2013年に重症の心臓発作を発症していることからソーシャルメディアや報道で心臓発作か脳卒中を発症した可能性が伝えられたが、大統領はコロナ感染による心臓と脳への影響はないと説明。「一種の目まい状態になり、医師団が駆け付けて処置した。一時的に意識が途絶えたが、意識不明にはなっていない」と述べた。
大統領はまだ公務に復帰しておらず見通しも明らかにしていないが、体調は良好で今後の行事に備え演説原稿の作成に忙しく取り組んでいると述べた。
ロペスエルナンデス内相はこの日、大統領が今週中にも公務に復帰する可能性があると発言していた。