[27日 ロイター] - 米製薬会社ギリアド・サイエンシズが27日発表した第1・四半期決算は、特殊要因を除いた1株利益が1.37ドルと、リフィニティブがまとめたアナリスト予想平均の1.54ドルを下回った。新型コロナウイルス感染症の抗ウイルス薬「ベクルリー(一般名レムデシビル)」の販売が予想以上に落ち込んだことが響いた。
ベクルリーの売上高は前年同期比63%減の5億7300万ドルで、アナリスト予想の6億9760万ドルに大きく届かなかった。ギリアドは全地域において新型コロナの入院患者が減ったことを理由に挙げた。
ベクルリー以外の売上高は15%増の57億ドルだった。ヒト免疫不全ウイルス(HIV)治療薬とがん細胞療法の好調が寄与した。
2023年通期の調整後1株利益の見通しは、従来の6.60─7.00ドルを据え置いた。