[ソウル 7日 ロイター] - 北朝鮮がロシアに対し、首都平壌にあるロシア大使館に約4年ぶりとなる新たな職員の着任を許可したことが7日、分かった。北朝鮮は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)後に感染防止対策として大部分の渡航を阻止し、多くの大使館が閉鎖に追い込まれていた。
ロシア大使館はフェイスブックに「9月7日に平壌順安国際空港で2019年以来となる新しい同僚、人事異動で大使館に着任した20人の外交官と技術職員に会った」と投稿した。
北朝鮮では新たな中国大使が今年3月に就いたのに続き、新たな職員の着任が許可された2番目の大使館となった。
北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党総書記は近いうちにロシアを訪問してプーチン大統領と会談し、武器取引について話し合う可能性があると米当局者らが示唆している。
新型コロナのパンデミック中も平壌のロシア大使館職員は薬などの必需品の不足、医療の受診を巡る問題、新型コロナ感染防止対策の行動制限などに不満を漏らしながらも北朝鮮にとどまっていた。
北朝鮮が新型コロナ感染防止対策として21年2月に国境を越える旅客輸送の大部分を遮断したため、ロシアの外交官と家族のグループが人力のトロッコ列車を使って北朝鮮を出国したという逸話もある。