[ローマ 7日 ロイター] - イタリアは新型コロナウイルスの打撃を受けた国内経済を立て直すため、総額2220億ユーロの欧州連合(EU)基金を活用する計画だ。ロイターが入手した政府原案で明らかになった。
イタリアは、コロナ禍からの復興のためのEU緊急基金2000億ユーロ超を受け取れることになっている。このほか農業支援のための基金なども活用し、計2220億ユーロを確保する考え。
政府筋によると、政府原案は、今週末にも召集される予定の閣議で承認される必要がある。
政府はEUからの資金を基に、健康医療関連への投資を180億ユーロに拡充するほか、ブロードバンドや次世代通信規格「5G」網など通信インフラの整備に充当する。
経済・財務省は、こうした投資計画が実行されれば国内総生産(GDP)は2026年までに3%増加すると見込んでいる。