[シドニー 10日 ロイター] - ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)が10日発表した9月の豪企業景況感指数はプラス11と、前月から3ポイント低下したものの依然として底堅かった。
一方、コスト圧力は和らぎ、追加利上げは不要となる可能性が示された。
企業信頼感指数は3カ月連続でプラス1と安定。事業見通しがまちまちとなっていることを示唆している。
人件費の伸びは過去3カ月で2.0%と前月の3.2%から縮小したほか、購買コストの伸びも2.9%から1.8%に減速した。
NABのチーフエコノミスト、アラン・オスター氏は「景況感指数は5月以降、現在の水準であるプラス11前後で推移しており、今年半ばを通じて経済が妥当な状態を維持したことを示唆している」と指摘した。
9月は設備稼働率が84.2%と高水準を維持し、将来の受注を示す指数は2ポイント上昇のプラス2となった。
オーストラリア準備銀行(中央銀行)は今月、政策金利を4カ月連続で据え置いた。ただ、金融政策の幾分のさらなる引き締めが必要になる可能性があるとの認識を改めて表明した。