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インド下院総選挙の投票開始 モディ首相が3期目入りか

発行済 2024-04-19 13:25
更新済 2024-04-19 13:28
© Reuters.  インドで19日、下院総選挙の1回目の投票が始まった。投票は6月1日まで州や地域ごとに7回に分けて行われ、6月4日に開票作業を行う。モディ首相率いる与党インド人民党(BJ

Krishn Kaushik

[カイラナ/チェンナイ(インド) 19日 ロイター] - インドで19日、下院総選挙の1回目の投票が始まった。投票は6月1日まで州や地域ごとに7回に分けて行われ、6月4日に開票作業を行う。モディ首相率いる与党インド人民党(BJP)が容易に過半数議席を確保して政権は異例の3期目に入るとの見方が強い。

インドの有権者数は10億人に迫り、1回目投票の対象は21州の1億6600万人。

BJPは経済成長や福祉政策の実績のほか、モディ氏個人の人気、ヒンズー至上主義を背景に勝利を得るとみられている。野党側は20党以上の連合で、アファーマティブアクション(積極的格差是正措置)や国民への支給拡大に加え、モディ氏の「独裁」から民主主義を守る必要性などを訴えている。

失業やインフレ、農村部の苦境といった深刻な懸念がある中でも、世論調査によるとBJPが過半数議席を勝ち取るのは確実な情勢。前回2019年の下院選よりも獲得議席を伸ばせるか否かと、その規模に焦点が絞られつつある。

BJPが勝利した場合、モディ氏は3期連続で選出される史上2人目の首相になる。

野党連合は結束が緩く、BJPへの対立候補を一本化できていない。ヒンズー大学(デリー)で政治学を教えるチャンドラチュル・シン氏は、「現政権への反発につながりかねない争点はある。しかし野党側がバラバラで、分断され、弱いため、その反発をくみ取れていない」と説明。結果として有権者の間に幻滅が生まれ、「BJPに圧倒的な優勢を許してしまっている」と述べた。

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